環境放射能測定実習@環境研

2025年9月10日から12日にかけて、青森県六ケ所村にある環境科学技術研究所(環境研)において環境放射能測定実習が行われました。ご指導いただいたのは、原子力規制人材育成事業のメンバーでもある柿内秀樹先生です。

1日目:環境研先端分子生物科学研究センターを訪れ、田内研究室出身の長島研究員から研究概要の説明を受けました。その後、有機物試料の水素同位体比測定に向けて、蒸留精製ユニットの組み立てと試料前処理を開始しました。

2日目:アオサのサンプリングのため、学生たちはむつ小川原港近傍の沿岸に赴きました。原子力規制人材育成事業のメンバーでもある石川義朗先生のご指導のもと、海に入り環境試料を採取しました。さらに、1日目に作成した蒸留精製ユニットを用いて前処理を行った試料を回収し、IAEAの標準試料とともに銀箔への封入作業を学生主体で実施しました。

3日目:水素同位体比測定の結果を確認し、有機物中の交換型有機結合型水素の寄与について考察を行いました。加えて、今後の研究室での試料処理に備え、蒸留ユニット作成などの追加実習を行いました。午後には、六ケ所村文化交流プラザ・スワニーで環境研が主催する令和7年度環境科学セミナーに参加し、環境放射能研究に対する理解を深めました。